忘れてはならない記憶を持つ大久野島…そして、現代の「うさぎ島」
広島県東部の瀬戸内海に浮かぶ大久野島。大阪より新幹線とローカル線で2時間半程度の距離にある場所。JR呉線忠海駅付近の忠海港から定期船で十数分でたどり着ける島。そこが大久野島。
この大久野島は、通称「うさぎ島」として有名です。
その島内には700羽以上のうさぎさんが住んでいます。きっとうさぎさんの人口？のほうが多そうですね。
うさぎさんの正体は。。。
このうさぎさんは、諸説あると言われていますが1970年ごろ島外の小学校で飼育されていた数羽のうさぎを島に放たれた。この個体たちが野生化し700羽ものだといわれています。
うさぎの品種は、「アナウサギ」
アナウサギは、複雑な巣穴を掘って生活する。そのため島内では多くの巣穴を目にすることがある。
うさぎのエサは、忠海港のチケット売り場で買うことができます。
年間の観光客数はなんと！？
インターネット等を通じて海外に発信されてからうさぎ島として有名となり、海外の旅行者も訪れる人気スポットです。
国内外から訪れる観光客は、なんと年間10万人を数えます。
山頂には回転式星座盤が。。。まち明かりが少ないのできっときれいな星空なんでしょう。
忘れてはならない過去を持つ島
この島は、「日本地図から消された島」としても有名です。
第一次世界大戦以降この島では「毒ガス」の研究と製造が行われていた。
この毒ガス工場の存在は、機密性から秘匿とされ陸軍が発行した一般向けの地図に大久野島一帯が空白地区となっていました。
終戦後、この島にあった施設や化学兵器は処分されました。
現在でも土壌汚染地区や倒壊の危険性のある建物もあるため立ち入り禁止個所も多いのが現実です。
また、貯蔵施設や火薬庫などの当時の施設が一部現存しており現代へその歴史を伝えています。
このふたつの顔
この忘れてはならない過去の記憶と、現在のうさぎ島としての島の姿のふたつの顔を持ちます。この平和となった現代であるからこそ、過去の記憶を後世へ伝えなければならないと私は考えています。
うさぎさんと過去の記憶。。。。
この島を訪れて、可愛いウサギたちと触れ合い、そして忘れてはならない記憶を感じてはいかがでしょうか？
大久野島は、国民宿舎「休暇村 大久野島」も併設され島内に宿泊することもできます。
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